こんばんは。クイズ作家の田中健一です。
「しんはや」振り返り第2弾、
今回は問題作成と選定についてです。
問題は1次・2次の2回に分けて募集しました。
(1次・2次合わせて50問以上を提出)
1次発注においては、
「ジャンルのバランスを考慮する必要はありません」
「苦手ジャンルの問題を無理に作るよりは、
得意ジャンルの良い問題をたくさん作ってください」
というオーダーを出しました。
2次発注においては、
110の小ジャンルごとに集まった問題数を発表し、
手薄な部分を重点的に募集しました。
これによってほとんどの小ジャンルが埋まり、
すべての大ジャンルで必要問題数の最低ラインを超えました。
集まった問題はすべて私が目を通し、
危ないと感じた部分はラフに裏取りをして、
トリミングなどを行いました。
中には原形をとどめないほど改造したものもあります。
7/9の問題選定会議にはチーム全員が出席。
作成者がそれぞれ自分の提出問題(の田中改訂版)を読む形で、
クイズを楽しみながら意見を交わし合いました。
会議での反応を受けて問題をふるいにかけ、裏取りがスタート。
それぞれ自信のあるジャンルに立候補してもらい、
1ジャンルを1~2人で担当する形にしました。
裏取りの結果を受けてさらに問題をふるいにかけ、
私が時事問題や日付問題を追加して並びを決め、
9/19にリハーサルを行いました。
ここでは主に問題班以外のスタッフから「チェック!」の嵐。
限定が甘い、別解が抜けている、似た問題が並んでいる、
~というパターンの問題が多いetc……。
その場で解決策が見つからない指摘も多く、
何度「持ち帰ります!」と言ったことか……。
さらに「西日本早押王」のスタッフからも数々の指摘をいただき、
最終的にそれらの9割以上は解決できたと思います。
しかし……やはり難しいのは問題の並びです。
これは、いたちごっこのようなもので、
ある場所のひずみを解消すると、別の場所で新たに発生したりします。
気付いた方はかなりいると思いますが、
同じセット内に「静岡2問」「岐阜2問」「カナダ2問」など
地域性のダブりが残ってしまいました……。
それでも、最初に並べた時の状態と比べると、
ひずみを激減させることができたのは間違いありません。
これもひとえに、数々の鋭い指摘をしてくれたスタッフのおかげです。
あと、直近の時事問題も入れたかったのですが、
せっかく築いたバランスが崩れることを恐れてやめました。
サッカーでも、試合がうまく運んでいる時には、
交代のカードは切りにくいですよね。
* * *
「チーム田中」のメンバーは本当に実力派ぞろいで、
大会の主催や問題チーフの経験を持つ人も多数いました。
自分の問題がここまで削られたのは初めてという人もいたことでしょう。
そんな人たちの問題をバッサバッサと斬り捨てていったので、
「これは確実に友達が減るな……」と思いました。(笑)
ただ、私は今回の大会のために500問以上作成して、
自分で半分に絞ってから提出しているので、
最も多くボツになったのは私の問題という見方もできるのです。
そんな訳で、ここを見ている「チーム田中」のメンバーの皆さん、
引き続き変わらぬ厚誼を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
(最後は言い訳かい!)
それでは、今日の問題です。
(振り返りすぎて、時事問題作成の時間が……)
★問題★
【1】10月26日、デジタル技術を駆使したプロジェクトによって2018年に再結成されることが明らかになった、1970~80年代に活躍したスウェーデンのポップグループは何?
【2】10月26日、ボクサーライセンスが再発行され、国内で試合ができるようになった、元世界チャンピオンの日本人ボクサーは誰?
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